(株)玉手箱 T A M A T E B A C O |
わ く わ く す る こ と、 あ な た へ。 | |||||
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2001-04-02更新 社名の由来 「た、玉手箱ですか? ・・面白い社名ですね〜」と、初対面の方から良く言われます。 そして、必ずといって良いほど次に聞かれるのが「どうしてこんな名前にしたんですか?」という質問です。 別にふざけて付けた名前ではないので、一応ちゃんとした由来があります。 だけど、ひと言では簡単に説明できないので、いつも適当に誤魔化すことが多かったと思います。そういう訳で、ここに「(株)玉手箱」の社名の由来を書いておこうと思います。 そもそも「たまてばこ」という名前を最初に思いついたのは、今から15年ほど前(1981年頃)のこと。親友のデザイナー石原君と、名古屋市内の、とある喫茶店でお茶を飲んでいた時です。 当時、私は業界誌の雑誌社からペット雑誌の出版社へ、そして、編集プロダクションへと、次々に転職をしていた頃でした。デザイナーの石原君とは、雑誌社で机を並べていた仲。以来、何かにつけてデザイナーとコピーライターという組み合わせで、一緒に仕事を続け、今でも同じ場所で仕事をしている親友です。 彼と毎日のように、仕事のことや将来のことについて話し合っていました。とくに何か新しい企画について話を始めると、夜を徹してでも話し込んでしまうという、ちょっと異常な間柄ともいえる二人です。 で、ある時、そんな二人が、自分たちも「何か雑誌を作ってみたいなぁ」ということになり、「投稿雑誌が面白そうだ」などとアイディアを練るうち、「ハガキで寄せてもらった投書をそのまま版下にして印刷したらどうだ?」 「おっ、それだ!! それなら経費も安くて済むし、気軽に発行できるじゃないか!」という具合に、二人の思いは一気に加熱。気がついてみると、何かに取り憑かれたように、夢中になって突っ走っていたのでした。 はっきり言って、良くある類の話しではあります。ありふれた若者の青春の1ページってヤツです。が、その結末も、良くある話しのとおりでした。 とかく新しい雑誌は「3号雑誌」などといって、創刊から3号で廃刊となるものが多いようです。私と彼で始めたその投稿雑誌も例にもれず、いや3号も続けば大したもので、ちゃんとした創刊号も出せずじまいで、月日はあっという間に過ぎていきました。 その時に、この投稿雑誌の名前として思いつき、使っていたのが「たまてばこ」というネーミングだったのです。正確には「笑年マガジン『たまてばこ』」と呼んでいました。 ・・これだけの話しなら、別に社名にするほどのエピソードにはならないのですが、この『たまてばこ』は、意外な人たちから注目を集めてしまったのです。 投稿ハガキをそのまま版下にして印刷するという発想が、結構当時は斬新だったようで(とういうか、そんな風変わりなことは誰も実行しようとは思わなかったのかも知れませんが)、創刊前から取材の申し込みが幾つかあったのです。 どこで知ったのか、新聞記者が訪ねて来て、記事を書いてくれる。ラジオ局から連絡があり、紹介したいので出演してくれと言う。テレビ局の人がPR紙に載せたい・・・など。よほど事件が少なくネタがなかったのか、短期間のうちにあちこちで取り上げられ、業界仲間では、たちまち話題になっていました。 しかし、如何せん。雑誌を作ることはお手の物でも、売り方についてはまったくズブの素人。結局、販売ルートの確保がままならず、創刊準備号のみで断念することになりました。こうして、ついに書店に並ぶことはなかったので、私たち二人は、取材に来られたマスコミの人に、大嘘をついてしまったことになりました。 名前だけが、一人歩きしてしまった「たまてばこ」。しかし、とうとう実現できなかった「たまてばこ」。迷惑をかけてしまった人も少なからずあったと思います。 誰だったか“日本一の大嘘付き野郎!”と言われたこともあり、以来、私は反省と懺悔と、今後への戒めとして、フリーになると同時に「玉手箱」を名乗るようになりました。 と、まぁもっともらしく書きましたが、結局のところ、気に入ってるから使ってるんです。はい。 お問い合わせは、こちらへ。 |
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